身体全身にジワジワと染み渡る幸福感でいっぱいだった

ロマンチストな一面も見れたし。

「ありがとう、かっしー。じゃあ、おやすみ」
「うん。おやすみ、奏さん」

右手はハンドルの上に、左手は私の頭を撫でた

「奏さん、俺、何があっても奏さんを嫌いにならないよ」

ニコニコした笑顔の奥を覗いて見たくなる
どうしたらそんなに強く、揺るぎない芯を持てるのか

私には到底理解しがたいものだった。

いくら好きでも、気に入らない面をみたら幻滅する

言い寄られて断らない、ブレブレな人だっている
まぁ、私だけども、、、

けど、かっしーは定規できっちり引いたみたいな線がある


いくつか恋愛は経験してきたつもり

なのに、こんな人は今までにいない


暗闇に消えていく車をいつまでも見送っていた