午後、フリーの私は近藤先生の医局掃除に来ていた
先生は疲れたのかソファで寝てる
眼鏡かけたままだし、、、

あまり物音をたてないように、掃除機はやめて
簡単に拭き掃除をすることにした

テーブルをどけて、ソファの下に手を入れて拭き掃除をする
顔をあげたとき、偶然寝返りをうった先生
まつ毛、結構ながっ。
眉間にシワが、、、どんな難しい夢を見てるんだろう
あまりにジッと見すぎたのか、先生が目を閉じたまま

「寝込み襲うなよ」

ぶっきらぼうにそう言った

見ていたことが急に恥ずかしくなり慌てて立ち上がろうと
したとき、グイッと二の腕を掴まれた


バランスを崩した私はそのまま先生の上半身に
倒れ込んだ
だけど、次の瞬間逆に押し倒され、私は先生に見下ろされる
体勢になっていた

この状況、普通にまずくない?
どこか冷静さを保っていた私はこのあとどう逃げるか
思考を巡らせていた

何も言わずにただ見下ろすだけの先生

「いい加減からかうのはもう、、っ」

途中で遮られた私の唇は先生の唇によって塞がれていた

誰か、これは嘘だと言って
悪い夢なら早く覚めて

私は目を見開いたまま、目を閉じてる先生を睨みつけて
いた。
両手で力いっぱい先生の身体を押すけど、ビクともしない
それどころか益々キスは深くなるばかりで

抵抗を諦めた私は、まるでまな板の上の鯉
もう、煮るなり焼くなり好きにしろ状態だった