私はパンパンになった足を屈伸したり、叩いたりして
ほぐした

「なんとか1時前に終わったね」
「はい。彩さん、ありがとうございます」
「どういたしまして」

「君ら、めっちゃ息があってたよ。だから、早く終わった
のかもね。ありがとう」

近藤先生は私と彩さんの会話に割って入り、
私たちを褒めた

「つまり、先生とも息ピッタリってことですね」
「ですね。」
「じゃあ、また忙しいときはこの三人で」

近藤先生がそう言って笑ったので、私たちもつられて
笑った
ただ、笑っただけなのに
近藤先生は熱い眼差しを私に向けた


「そーだ、ずっと思ってたんだけどさ」

彩さんは私を見ながら言った

「なんですか?」
「奏ちゃんの笑顔、破壊力あるよね」
「破壊力、、、?」

何を言ってるんだろうと、私の頭のなかは?でいっぱいだ
チラリと近藤先生を見ると、うんうんと静かに頷いてる


「なんてゆーかさ、真顔と笑顔のギャップての、
180℃違うもん。」
「それって、私の真顔怖すぎとか?」
「いやいや、なんていえば、、、ね?先生」

と、困った彩さんは突然、近藤先生に同意を求めた
先生は表情ひとつ変えずに答えた
私を真っ直ぐ捉えたまま、、、

「笑顔がいいってことなんじゃない?自信持てば?」

「そーだよ。女からみても、奏ちゃんの笑顔はドキッと
するくらいだし」

そんなに褒められたりすることなんてないけど、
なんだか嬉しかった