時計は午後2時を回っていた。

紗枝は、家の近くの公園で一人ブランコに乗っていた。

「どっちがいい?」

背後から聞こえる声にはっとする。

慌てて振り返ると、ココアとミルクティーを持った、

愛しい人の姿。