once again〜season2〜

俺と結婚してくれる?

頭の中が一瞬真っ白になった。

「えっ?えっ??あ…」

「俺と結婚して下さい」

戸惑う私に慎二さんは更に続けた。

「あ…はっ、はい。よろしくお願いします」

「よかったぁ!断られるかと思ったよ」

そう言うと慎二さんは私の肩に顔を埋めて、耳元で囁いた。

「ぴ、びっくりするじゃない。な、なんで…」

「ん?旦那様にも許してもらったし、ちゃんと形にはしたかったんだよ。有里華も不安だっただろ?」

う、うんと頷くと、

「ごめんな。だけど、いい加減な気持ちで付き合ってたんじゃないからな。ちゃんと結婚の事は考えてたんだよ」

そう言うと慎二さんは私の左手の薬指に指輪をはめた。

「えっ?えっ???」

自分の指につけた指輪と慎二さんを交互に見ていた。


「有里華、愛してるよ。幸せになろうな。これからもよろしくな」

「し、慎二さん。私も…愛してます。こんな私だけど、よろしくお願いします」.

私達は顔を見合わせて笑いあった。

まだまだ私達には立ちはだかる物がたくさんあるけれど、これから二人で手を取り合い乗り越えてゆこう。

『新章…有里華編』………完

お付き合いいただきありがとうございました。
長く更新が遅れ、申し訳ありませんでした。


3人の恋が上手く描けているといいですが…

また違う恋話にチャレンジ出来たら?と構想は練ってますので、よければ読んでみてくださいね。
ありがとうございました。