once again〜season2〜

「美玲は、人事部だからゆっくりしてたらよかったのに」

「何言ってんのよ。あんな空気の中に1人でいられないわよ。緊張しまくりなのに」

「あはは。そう?でもなかなか上手く溶け込んでたわよ。秘書なんかどう?」

「や、やめてよね。絶対嫌だから。あれでもかなり緊張してたんだから」

「そうなの?そんな風には全然見えなかったよ」

見えなかったよと言われても、かなりの緊張だったっての。ほんと。

「でもさ、氷室室長って凄いよね。話し始めたら流れ変わったじゃない?」

「あ、分かった?それ、私が前に話してたでしょ?室長の凄い所ってそこなのよね」

涼香は、氷室さんが凄いと、話はしていたけれど、間近で見て私は納得した。

「あ、お茶早く持っていかなきゃね」

話を途中で止めて、私は涼香と一緒にお茶を持って会議室に戻った。

「失礼いたします」

涼香の後に続いて入った私は、空気が変わっている事に気がついた。

ん?さっきと何か違う。

どうしたんだろう。

どうしたのかと、思っていると前を歩いていた涼香も気づいてるようだった。

そして、すぐに氷室さんが涼香に耳打ちした。

え?な、何?

振り返った涼香は、唇を噛んで私に近寄り言った。

「美玲、お茶出したら、こここら出るわよ。何も言わず出て」

私は、うん、と短く返事しか出来なかった。