once again〜season2〜

涼香の優しさに、心が温かくなるのが分かった。
会社の事…相談してもいいかも。
涼香もSEIWADOの元跡取りだったんだから…。

「涼香…その時が来たら相談するね」

「うん。分かった。あーお腹減った。美玲はBランチだったの?」

「そう。今日はBランチの気分だったの」

「なに、それ…あはは」

少し心が穏やかになる時間だった。
涼香と楽しく話をしていると、視界に氷室室長が目に入ってきた。

やば…
こっち見てるよ…

き、来た。
なんで来るかな…

「どうしたの?美玲?」

私の挙動不審な動きに、気がついた涼香が声をかけてきた。

「へ?あ、いや…」

うろたえていると、涼しげな声が聞こえてきた。

「高瀬さん、こんな所でお昼ですか?蓮…専務はどうしました?」

「え?あ、室長…。専務は今日は外で食べてくる、と。私は社に戻るように言われましたので、ここで食べていたんですが、いけなかったですか?」

涼香もさすがの氷室室長に緊張しているのか、顔が心なしか引きつっているように見えた。

「そうですか…じゃ、戻ったら私に連絡をお願いしますね。これは佐伯さん、お疲れ様です」

「あ、はい。この間は送っていただきありがとうございました」

テーブルにおでこがつきそうな勢いで頭を下げた。


お願い、早くこの場から、消えて…