クールな無気力男子は、私だけに溺愛体質。



「ここが、ラウンジよ」


3階の教室を出て、1階に着くと、広い昇降口ロビーを通り過ぎたそこは広い空間があり、カフェのようにテーブル椅子が並んでいた。


校舎の他のところに比べて、照明が柔らかくて、ホッとする空間。


奥には、ドリンクコーナーや、その隣には、お高めで有名なアイスクリームやチョコレート専用の自販機が3台ほど設置されている。


うわぁお。


ほんっと、改めて、来る世界間違えたって思っちゃったよ。


昨日、寮の3人とたこ焼きパーティーをしてこの感覚を一瞬忘れていたけれど、


そりゃ、基本的に、私ではなかなか手が届かないものを日頃から食していますよね。



「す、すごいね〜」


「えっ?」


思わず出た心の声に、円が「何が?」という顔をしながらこちらを見たので、慌てて「なんでもないっ!」と笑う。


そうだ。これは、お金持ち学校にとって普通の光景で、そもそもこんなすごいところに私みたいな凡人がいるのがおかしな話。


口を滑らせて、ド庶民だってことがバレたら一大事である。