「うんっ!すっごい熱いけど、すっごい美味しい!こんなの食べたことないよ!俺ってもしかして天才たこ焼き職人かもしれない!」
「それ俺のセリフー!っていうか翼が食ったの俺が焼いたものじゃない?」
「いや、どれが誰の作ったものとかわかんねーよ。生地は俺だし」
横から明人さんが静かにそういうと、「はいはい生地マスター・アキね」と呟いた瑛斗さんが2個目のたこ焼きを、今度はしっかり冷ましてから口に運んだ。
「ほら、ゆるちゃんと早凪も、作る前にとりあえず食べな?」
「あっ、はい」
明人さんに爪楊枝を渡されて、私は1つのたこ焼きに爪楊枝を刺した。
早凪くんの笑いもおさまっていて、再び目の前のかつお節の踊るたこ焼きに興味津々。
憧れだった手作りたこ焼きを目の前に、もう我慢の限界だった私は、早凪くんよりも先に、たこ焼きをお皿から取って、ゆっくりと息を吹きかける。
「ふーふー、ふーふー」
そろそろ食べごろだ、そう思って、たこ焼きを口元に近づけた瞬間。



