クールな無気力男子は、私だけに溺愛体質。






「うわ〜!なにこれ!」


たこ焼きパーティーの準備がちょうど整ったところに、翼くんが扉からひょっこり顔を出してそう言った。


「今日の夕飯はたこ焼きだよ!」


「たこ焼き……」


「タコヤキ……」


翼くんの後に続いてやってきた瑛斗さんも、初めて聞くらしく、その4文字を確かめるようにつぶやく。


「まさか、聞いたことないですか?」


「んー、なんとなく聞いたことあるようなないようなって感じ」


「は、はあ……」


まじですか。さすがセレブ。庶民が愛してやまないあのたこ焼きを知らないとは。


まぁ、私も自分で作るなんて初めてで、パパと月に一回のご褒美にデパートで作っているたこ焼きを買って食べる程度だったんだけど。