クールな無気力男子は、私だけに溺愛体質。



「はい!これで今日のタコパも全力で楽しめます!」


「うん。ゆるちゃんの作るたこ焼き、楽しみにしてるよ。……あ、そういや、さっき言ってた声かけてきた友達の名前、なんて言ったっけ?」


明人さんは、なにやら考えるような顔をしながら私にそう聞いた。


「えっと、門枝 円ちゃんです」


「門枝 円……あっ」


円の名前を聞いて、何かを思い出したように目を広げた明人さん。
一体円がどうしたんだろう。


「明人さん?どうかしましたか?」


「あぁ、ううん。その子なら何度かみたことあるなぁと思って」


「そうなんですか?!黒髪のすごく綺麗な子です!口元のホクロが色っぽくて!」


「うん、その子だよ。知ってる。去年入学してきたばかりのときによく早凪のこと心配して寮に顔出していたよ。もともと寮生以外立ち入り禁止だから、今後は来ないようにやんわり注意したんだ」


「そうだったんですか……」