「転校ってめっちゃ不安だし緊張するじゃん!だからゆるの気持ちすっごいわかるし!だから、私でよかったらなんでも相談して。友達だもん!」
「友達……」
まさか、この学校で友達ができるなんて。
鼻の奥がツンとして視界がぼやける。
「ちょ、ゆるっ?!」
泣きそうになる私の顔をみて驚いて肩を捕まえる円。その慌てようが面白くて少し涙が引っ込む。
「うぅ、ありがとう……まさか、そんなこと言ってもらえるなんて思わなくて……」
生まれた環境が違うんじゃ分かり合えない、仲良くなれないって、色眼鏡で見ているのは私自身だってそうだった。
私みたいな地味な人間にも、円みたいに気さくに話しかけてくれる人もいるんだ……。
「大げさよ〜。これからも一緒にお弁当食べたり、休み時間一緒に過ごそう!」
円はそう言って、得意のクシャッとした笑顔を見せた。



