クールな無気力男子は、私だけに溺愛体質。



「担任に頼まれて裏門から校舎までの行き方教えるために門で待ち合わせしてただけ。午後は俺、帰るから」


と早凪くんが口を開いて説明してくれた。


聞き耳を立てていた他の女子生徒たちも、早凪くんのセリフを聞いてホッとしている様子。


よかった……誤解、ちゃんと解けたかも。


っていうか、え!早凪くん帰るの?!


「あぁ、そういうことか〜。あそこの道、結構複雑だもんね〜。そっか、気をつけて!」


円は早凪くんに手を振って、早凪くんは教室を後にした。


ホッと胸をなでおろす。


早凪くんのいう通り、あんまり心配しすぎることなかったのかも。ああいう早凪くんのフォローで、円や他のみんなも納得してくれたみたいだし。


サラッと代わりに話してくれた早凪くんに感謝して、ふと、さっきの円と早凪くんのやりとりを思い出す。


「あ、ねぇ、円。円って宇垣くんと仲良いいんだね」


さっきの2人の感じ、なんだかすごく親しかった。


「あぁ、うん。小学校の時から同じだから。私が途中から転入してきてね。だから、ゆる見てなんだか懐かしくなっちゃって、勝手に」


ヘヘッと笑う円。