クールな無気力男子は、私だけに溺愛体質。



「え、またあの子?」


「どこのお嬢様なのか知らないけど、顔は地味じゃない?」


「早凪くんには絶対釣り合わない」


「……」


みんなの声が聞こえているのかいないのか、早凪くんは黙ったまま席へと向かって座ってから、そのまま机に身体を預けて眠ってしまった。


ね、寝るんだ。


頼もしいと思ってたのに、やっぱり何もしてくれないじゃん。私が呼び出されたりしたらどうしてくれるのかしら。


私も慌てて自分の席に座ろうと歩き出すと、


「ねぇ、篠原さん、だよね?」


っ?!


ほら来た!呼ばれてしまったぞ篠原ゆる!
絶対これ、ちょっといいかな?なんて呼び出されて、集団に囲まれちゃうやつじゃん!


「あっ、そ、そうですけど……」


声がした方に顔を上げながらそう言うと、目の前には、黒髪ロングをゆるく巻いた綺麗な女の子がこちらを見ていた。