クールな無気力男子は、私だけに溺愛体質。



円は少しイラついたようにそういうと、パンケーキを切ってさっきよりも荒っぽく口の中に運んだ。


「だって、円が早凪くんと話してる時はこんな風に思ったりしなかったよ」


もし私が早凪くんのことが好きなら、円が話してる時だってきっと……。


「そんなの知らないわよ。ゆるのなかで、私はどう見ても脈なしって判断してたんじゃない?」


「そんなこと!」


そんな失礼なこと思うわけ……!



「っていうか、あれから結構時間経ってるわけだし。あの日以降宇垣くんとはしゃべったこともないし?!ゆるの中での宇垣くんだって、知らず知らずに大きな存在になってるんじゃないの?はー!もう私がイラついちゃう!」


円はそう言ってまた再びパンケーキを頬張る。


そのほっそい体のどこに、そんなに入っていくんだろうか。


「ご、ごめんなさい……そうだよね、円だってこんな話聞くの嫌だよね」


やっぱり、円には話さない方が良かったのかも。
せっかく私のことを思ってこうやって素敵な場所まで連れてきてもらったのに。


なんでもう少し考えられなかったんだろう。