「なるほどね。
でもまぁ、生徒のプライベートに踏み込んで騒ぎを起こしたわけだから、生徒会長として簡単に許すわけにはいかないよね。君のしたこと。
学校の品位だってあるし。まだゆるちゃんのことが外部に漏れていないことが救いだけれど、これからどうなるか。事情を知らない人たちにとやかく言われるのは避けたいじゃん?」



「……っ、退学ってことですか?」



「まぁ、それも考えていないことは────」



「ダメッ」


思わず出してしまった声に、慌てて手で口に蓋をする。



「ゆるちゃん?」


「退学なんて……そんな、」


たしかに、あの写真のせいでクラスから痛い視線を浴びせられて、苦しいことをたくさん言われた。


でも、だからって、そのことで円のこの学校での生活を奪うなんて、そんなこと考えられない。