「ご、ごめんなさ─────」



「ゆるはそのままでいい」


「えっ……」


反省して謝罪の言葉を述べようとしたら、早凪くんの意外なセリフに、伏せていた目をあげる。


バチっと音が聞こえたかと思うほど、彼の瞳が私をしっかりと捉えた。


「だから、これも脱いで」


っ?!


え、早凪くん今なんて??


コレモ、ヌイデ?


「な、何言ってるの?」


「ゆるの匂い、消えるから。だからその甘ったるいの早く脱いで」


いやいやいやいや、脱いでって?!


「無理に決まって────」


ふざけた早凪くんの冗談に抵抗していると、背中に、何かが触れた。


「いいから、脱いで。それとも手伝ってほしい?」


「へ、ちょ、何して!」


「暴れないで」