瑛斗さんの最後の言葉に、思わず火照って言葉が出なくなった私と、慌てて横に入って瑛斗さんにビシッという翼くん。
「だってほんとじゃ〜ん。派手過ぎないのに色気だす、自分の親のブランドながら、すげーリップだと思うんだから」
瑛斗さんは「さ、仕上げ。こっち向いてゆるちゃん」と優しく囁いて私の顎に手を添える。
瑛斗さんとの距離が一気に縮んで。
彼のブルーの瞳が、しっかり私の唇を見つめていて離さない。
高い鼻に、シュッとした顎。
彫りの深い目元。
サラサラのブロンドヘア。
真剣な表情をしていたら、さらに、おとぎの国の王子様だ。
きっと、白馬がよく似合う顔。
「……ちょ、ゆるちゃん見過ぎだって」
「えっ、」
瑛斗さんに指摘されて、ハッとする。
私、そんなに見過ぎちゃってたかな?
でも……。
「す、すみません。瑛斗さんの顔、あんまり綺麗なので……思わず、」
吸い込まれるような顔って本当にあるんだって。
真剣な顔は特に、色気全開で。いつものチャラチャラした感じがなくて余計。



