クールな無気力男子は、私だけに溺愛体質。



瑛斗さんは、まるでスイッチが入ったように、コットンと化粧水を取り出して、真剣な表情で私の顔を撫でるように拭き取る。


鏡ごしで、瑛斗さんと自分の距離がすごい近いことを実感して、緊張でドキドキして。


時折触れる瑛斗さんの長い指は、しなやかな動きで、指だけで色気を醸し出していて、それがさらに緊張させて。


次から次へと、全女子の憧れであるブランドの化粧品たちが現れて、私の顔に優しく触れていき、鏡に映る自分の顔の明るさがどんどん変わってゆく。






「わぁ……」



器用にアイメイクを終わらせた瑛斗さんが私から離れると、鏡に、別人なんじゃないかと思うぐらいキラキラしている自分の姿。



「すごい……全然違う……」


「全然違うは言い過ぎだけど。ゆるちゃん元々可愛い顔してるからメイクしたら映えるんだよね〜。大人っぽくなった。最後にリップね〜、これほんと、エロくなるよ〜」


「……っ?!」


「ちょっとエイちゃん!今のアウトでしょ!セクハラ!」