クールな無気力男子は、私だけに溺愛体質。



「あの、瑛斗さん……今から何を……」



「言ったでしょ〜?新作のリップ試してみたいって」



そう言った瑛斗さんは、ドレッサーの隣にある棚の引き出しを開けて、なにかを取り出した。



「neige(ネージュ)の新作リップ」


瑛斗さんが取り出してこちらに見せたのは、ゴールドのリップスティック。


neigeといえば、これまた世の女性に人気のコスメブランド。
確か海外のブランドだ。
プレゼントにあげると必ず喜ばれると言われているものだ。


そんなブランドのリップを何故、瑛斗さんが?


「あっ、もしかしてっ」


先ほどの翼くんとの話もあるから、これって……。


「neigeの社長さんって……」


「うん。俺の親だよ〜」


なんでもないことみたいにサラッとそういう瑛斗さん。


うわ、本当にそうなんだ。


凄すぎて、声が出ないよ。



「エイちゃんのお母さんはneigeの社長でスェーデン生まれのフランス育ち。だからエイちゃん綺麗な顔してるんだよね〜」



瑛斗さんの後ろにあるベッドに座っている翼くんがそう付け足した。