クールな無気力男子は、私だけに溺愛体質。




「こんな可愛いの……着たことないし……」


学校にいるときはもちろんずっと制服かジャージで、家にいるときは家事がしやすくて動きやすい、Tシャツにスキニーパンツが定番で。


こんな可愛い服を着るという概念が、そもそも私の中になかった。



「絶対似合うからこれからも着た方がいい!ゆるちゃん、もともとがすんごく可愛いんだから!よしっ!早速お母さんに送ってもいい?ゆるちゃんの写真!すんごく喜ぶよこんな可愛いモデルさん!」


「ちょ、翼くん、買い被りすぎたよ……」


いくらなんでも大げさだ。
しかも、本当にお母様に送るんですか……。



「ちょっとゆるちゃん!こっち向いて!ほら、笑って!」


翼くん、可愛い顔してるのに、今はちょっと小さくツノが見えるんじゃないかってぐらい鬼に見える。


スマホのレンズをこちらに向けたまま、表情やポーズを指示する翼くんは、まるで本物のカメラマンさんみたい。


「よし、ゆるちゃんスカートの裾少し持って〜、いくよ〜」



コンコンッ