クールな無気力男子は、私だけに溺愛体質。



「ね?お願い、いいでしょ?」


手を合わせて上目遣いの翼くんが私の顔を覗き込むようにそういう。


うぅ、か、可愛い。可愛すぎる。
こんな可愛い子の願いを聞いてあげないなんて、すごく意地悪してるみたいでいい気持ちはしない。


「ゆるちゃ〜ん、ね?」


「……えっと、」



確信犯だよ、翼くん。
そんな顔でお願いされちゃ。


「……わ、わかったけど、ほんと、似合わないからね!私っ!」


私が折れて、仕方なくそういうと、目をキラキラさせて顔を明るくさせた翼くん。



「ありがとうゆるちゃん!大好きっ!」


ギュッ



翼くんは、私の首に腕を回して軽くハグをした。



可愛い顔をした翼くんだけれど、


身長は私よりも高くて。ハグの力とか、身体に当たる肩が、ほんの少し男の子を実感させて、



不覚にも、ドキッと胸が鳴った。