クールな無気力男子は、私だけに溺愛体質。



「それで、これからはゆるちゃんに着て欲しいなぁって!」


「えっ?!」


翼くんの提案に自分でもびっくりするぐらい大きな声で反応してしまった。



「気に入ってくれたのがあればもらってくれてもいいし!あ、俺が一回着てたりするからそれが嫌だったらあれだけど……でもちゃんと洗ってるし!」


「いやいやっ、」


そういうことではなくて。


「こんな素敵なもの、私が着られないよ」


雑誌なんかでしょっちゅう見ていたブランドだけれど、少しお高めのそれは私には到底手が届かないもだったし。


しかも、こんな地味な私には絶対似合わない。



「何言ってんの!ゆるちゃんすんごい可愛いんだから似合うに決まってるでしょ!お願い!お母さんにも言っちゃたんだよ、可愛いモデルちゃん見つけたからって」


「えぇ……」


なんでそんなこと言っちゃうかな……。