クールな無気力男子は、私だけに溺愛体質。



ガチャ


「わぁ……」


ドアが開くと自動で電気がついて、中がよく見える。


これ……。
ウォークインクローゼット?!


しかも、すんごく広い!


横にもまだスペースがありそうで、中へと入っていく翼くんの後についていって覗けば、


広々とした部屋の周りに、統一感のある棚に靴やバッグがお店の商品のように並んでいて、その横にはずらっと洋服がハンガーにかけられていた。



「なに……これ……」



見て一瞬でわかるくらい、女性ものが圧倒的に占めている。



「お母さんが送ってくるんだよね〜。昔から新作は俺に着けさせるところがあってさ〜。小さい頃はまだしも、そろそろやめてほしいな〜って思ってたころだから!ゆるちゃんが代わりに着てくれたらめっちゃ嬉しい!」


女性もののデザインを息子に?!


驚いたけれど、よく考えてみたら、翼くんがなぜ女の子みたいにふわふわしているのかわかった気がする。


そりゃ、こんな素敵なブランドを立ち上げてる母親を持てば、意識だって高くなる。