クールな無気力男子は、私だけに溺愛体質。



円の問いに口ごもる。


寮には住んでいる。
特別寮の、屋根裏部屋だけれど。


もちろん、この学校の全員が寮生活ってわけではないから、私が寮にいないことを不審に思われることはない。


でも、円に嘘に嘘を重ねて話すのが、罪悪感いっぱいで苦しい。


円なら、私の事情を聞いても受け入れてくれるんじゃないかって。



「お父さんの、意向で……」



またやんわりそう答えたけど、円は笑顔を見せて「そっか」とだけ言ってそれ以上は詮索してこなかった。


この学校で初めて私に話しかけてくれた円。


外見なんてすっごく地味だし、全然華やかとは程遠い私に、笑顔で。


いつか、絶対、ちゃんと話して、心からもっといろんなことが話せる仲になりたい。