クールな無気力男子は、私だけに溺愛体質。




「あれ、聞いたことない?星音学園の学生証兼電子マネー。学校の外でもここ区域ならほとんど使える。この学校での買い物は全てこのカードで支払うの。レストランとカフェ、あそこに見える自販機も」



円が指差したところに目を向けると、ちょうどアイスクリームの自販機の前にいた女子生徒たちが、自販機にカードをかざしていた。


「へ〜。って、カフェもあるんだ……」


想像を超えていく星音学園のセレブっぷりに、頭がついていかなくて、固まってしまう。



「うん。ロビー右手にね。あ、そうだ、今日の放課後、寄っていく?」



「えっ、いや、放課後は……ちょっと用事が……」


放課後は寮の仕事ある。
それをほっておいて円と遊びに行くなんて絶対ダメ。そんなことしてたら借金なんて一生返せなくなっちゃう。



「ん?そうなの?お家の用事?ゆるも大変ね」



円はそう言いながら自分の弁当箱を開く。