クールな無気力男子は、私だけに溺愛体質。



「座ろ座ろ〜」


円がそう言って、窓側を向いた席を見つけてちょこんと座る。


あんまりキョロキョロしないようにしなきゃ。


「あ、ゆる、これ先生からもらった?」


席に並んで座ってから、円がブレザーの胸ポケットから出したのは、1枚のICカードのようなもの。


あ、そういえば、始業式の日、担任の先生に

『もう一つ渡すものがあるけど、篠原さんは極めて異例な編入だから、出来上がるのに1週間ぐらいかかるから』

と言われたっけ。


あの時は、なんのことを言ってるのかよくわかんなくてとりあえず返事だけしたけれど。


「……何、これ?」


ラメの入ったホワイトカラーで、真ん中にゴールドで星音学園の校章が刻まれていて、そのすぐ下に音符が2つ並んでいた。



「この学園専用のICカード」


「えっ、ア、アイシーカード?!」


またもや学校で聞くことなんてめったにないワードだ。