胸がズキズキ、ヒリヒリする。なにがダメだったんだろう。どこがいけなかったんだろう。
一緒にいる時、笑ってくれていたから、楽しんでくれているもんだとばかり思っていた。
高校一年生の夏休み真っ只中、私の初恋はたったの三ヶ月であっけなく幕を閉じた。
好きだった。大好きだったよ。
それなのに、彼は私ではなく、他の女の子に目を向け始めた。二人で遊んだり、時には知らない女の子の肩を抱いていたり。
知らない振りをし続けたのは、問い詰めるとこうなることがわかっていたからなのかもしれない。
どれだけ頑張っても、どれだけ好きでも、私は君の一番にはなれなかった。
去って行く後ろ姿から目が離せなくて、心の中で行かないでって何度も唱えた。
行かないで!
戻ってきてよ!
どうして……こんなことになっちゃったの。
思い出すと今でも苦しくて、胸が張り裂けそうになる。うまく呼吸ができなくて、動悸がする。
君のことを思い出すと、無性に泣きたくなる。
君に振られたあの夏の日から……。
私はずっと——
そう、ずっと——
前に進めずにいる。