そのまま草太の顔を見つめながら、わざとらしく首を傾ける。
「亜子はね……そういうことをするなら、全部草太とがいいと思ってるよ……?」
「ば、バカ、おまえ、なんてこと言ってんだっ」
明らかにテンパッて動揺する草太がすごくかわいくて。
「ほんとだよ? 草太以外の人と、そういうことはしたくないもんっ」
草太は照れくさそうに目を伏せた。
「亜子、草太のことが大好き……」
「も、もうやめて……マジで勘弁してよ。かわいすぎるから。俺をおかしくさせて、どうしたいんだよ?」
ジト目で見られて、おかしくて笑いがこみ上げてきた。
「あはは」
「な、なに笑ってんだよ」
「草太がかわいくて」
「俺、かわいいって言われるの嫌い」
「亜子は好きだよ、かわいい草太も。っていうか、どんな草太も大好き」
「……っ」
「亜子、これからは遠慮なくズバズバ言うね」
「これ以上なにをズバズバ言うんだよ」
「草太が好きだってこと、もっと伝える」
「お、俺の心臓が持たない」
「あはは、ヤワだなぁ」
クスクス笑っていると、後ろからコホンと咳払いが聞こえた。
「あー、おまえら、イチャついてるところ悪いけど、そろそろいいか?」



