「めちゃくちゃかわいいとしか思えないから」
そう言ってさらに強く抱きしめられた。その声ははなぜか、嬉しそう。
「か、かわいくなんかないよ、醜いよ、嫉妬なんて」
「いやいや、やべーからマジで。ほんとかわいい。だって、今までは俺が妬いてばっかだったし」
次第にドキドキと心臓が高鳴り始める。
「三上がいる限り俺は亜子の一番にはなれないって思ってたから、単純にすげー嬉しい」
「え、亜子、前に言ったよね? 太陽のことは、もう好きじゃないって……」
「まぁ、な」
抱きしめ合いながらのこんな会話は、恥ずかしい以外のなにものでもない。
「でも、俺、亜子が過去にあいつと付き合って、そ、その、恋人らしいこと、どこまでしたんだろうって……やっぱ、気になって」
「俺と比べて三上のほうがいいのかなとか、俺、屋上でおまえが三上に泣きついてるとこ見たんだよ。そん時、三上のことが好きだって言ってたよな?」
「み、見て、たの?」
ビックリして思わず草太の胸から顔を上げた。



