どうしよう……合わせる顔がない。
どうしよう、どうしよう、どうしよう……。
考えたって、わからない。
でも、もうどうすることもできないんだ。
こうなったら、腹をくくるしかない。
それから十分ほどしてから、車のヘッドライトが辺りを照らした。その車はこっちに近づいて来るに連れて、ゆるやかにスピードを落とし始める。
もしかして……。
そう思ったと同時に車が路肩に停車した。
すぐさま車のドアが開いて誰かが駆けてくる足音がする。
「亜子!」
「そ、草太……っ」
血相を変えた草太の姿が、車のヘッドライトを背に映し出される。
「おまえ、なにやってんだよっ」
「ご、ごめん、なさい……っ」
草太の顔を見たらまた涙が止まらなくなった。
思わず唇を結んで涙をこらえていると──。
草太が私の腕を掴んで力強く引っ張った。
「すっげー、心配したんだからな」
抱きしめられた腕の中、草太の温もりにすごくホッとさせられた。
「うぅ……だって」
その胸に顔を埋めて、草太の背中に腕を回してしがみついた。



