次の日。
わ、まただ。
今日も朱里ちゃんがいる。
ズキンと胸が痛んだ。
草太は心配するなって言うけど、三週間近く、こうも毎日来られたらそうはいかない。
疑いたくないのに、疑ってしまう私がいる。
こんな自分は嫌だ。
「あ、あの」
勇気を振り絞って朱里ちゃんに声をかけた。
朱里ちゃんは私を見て、パアッと明るい表情を浮かべる。
仮にもし朱里ちゃんが草太を好きだとしたら、どうしてこんなふうに私に笑えるんだろう。
「草太を待ってるの?」
「うん、そうだよ」
「……っ」
ニッコリしながらさも当然のように言われてしまい、拍子抜けしてしまう。
「そ、草太は亜子と付き合ってるんだよ? それなのに……」
「だから、なに?」
「え……」
だから、なにって……なに?
ポカンとしていると、朱里ちゃんは笑顔のまま言葉を続ける。