きゃあきゃあ言いながら夜が更けていく。
やっぱりみんな、彼氏がほしいって思ったりするんだ。
興味がなさそうに見えても、心の中では憧れてるんだね。
話題が他に移った時、咲希が私を見て優しく微笑んだ。
「ほんと、よかったね。両想いになれて。これからも応援してるから、がんばってね!」
咲希にまた笑われたけど、そう言ってもらえてとても励まされた。
なにかあった時、相談できる友達がいるっていいよね。
「今度は失敗しないようにがんばるね!」
「失敗しないようにって、今から考えるの早くない? まだ始まったばかりなのに」
「ううん、今から考えなきゃいけないことなの。だって、亜子は……」
……過去に失敗してるから。
もう同じ過ちは二度と繰り返さない。
草太を失いたくないんだ。
だから今度は、大切にする。
そう心に誓って、眠りについた。