「は? えっ?」

草太はポカンとしながら恐る恐る振り返って私を見る。

その顔は誰が見てもわかるくらい、真っ赤だった。だけどそれは私も同じで、気持ちを伝えたあとだから余計に恥ずかしい。

「えっと……ほんとだから……っ」

それでも疑うような目を向けてくる草太の目を見てそう言った。

「マ、マジで……? えっ、と……す、好きって」

「う、うん……マジで……好き」

「マジかよ、やべー……俺、嫌われてるって思ってた」

「そんなはずないじゃん。昨日はちゃんと言えなかったけど……亜子は草太のことが……好きだよ」

やっぱり何度言っても恥ずかしい。

つい赤くなった頬を手で隠した。

「嬉しい……俺も亜子のことが好きだよ……」

「う、うん……」

ううっ、は、恥ずかしい。

昨日あんなに不安だったのがウソみたいに、草太の熱い想いが伝わってくる。

「昨日、亜子が三上と仲良くしてるの見てすっげー嫉妬してさ。だけど、今日亜子の気持ち聞いて、俺はなにやってんだろうって……カッコ悪いとこばっか見せて、マジで恥ずかしい」