「は? おまえ、俺と三上を一緒にすんなっつーの。俺はそう簡単にはやんねーよ」
「あーもう。うっせー。聞いてねーし。早く行けよ、集合に遅れるぞ」
軽く拓也をあしらい、頭から布団をかぶった。
「へいへい、行くよ。じゃあな」
拓也が出て行く気配を感じた。目をとじてみるものの、さっきのあいつの言葉が頭から離れない。
なんなんだよ、マジで。
亜子と三上がキス以上のことをしてるなんて、考えただけでむしゃくしゃする。
イライラしすぎて、どうにかなりそうだ。
想像したくないのに、浮かんでくる。
そういえば、昨日アイスを食わせてやってたな。
ポップコーンの時は初めてって言ってたけど、実際はどうなのかがわからない。
三上の時は恥ずかしがる素振りも見せていなかったのは、あいつとああいうことをするのに慣れてるから……なのか?
いろいろと勘ぐってしまうのは、亜子と三上に付き合っていたという過去があるから。
あーくそっ。やめやめ。過去のことは関係ない。今の亜子がいればそれでいい。振り返らないって決めただろ?
それなのに気にしてんじゃねーよ。
こんなもん、寝たらなんともなくなってる。



