だから、アーティストとしての仕事に専念したいと心の中で揺らぎ始めた
揺らぎ始めだと言うより、決まっていたのかも
「…と言うことなんですけども、」
「なるほどね、歌手と同じくらいに忙しかったから、ゆっくり歌詞も考えられなかったよね…」
そうなんですよ。考えようとしても眠ってしまうんですよ。
「シオンの心はもう決まってるんだね?」
「はい。自分勝手で申し訳ないのですが…」
この仕事を引き受けたのは私なのに、今更こんなこと…
「いや、それでこそプロのアーティストかも知れない。
分かった!俺からも会社に伝えてみるよ!」
「ありがとうこざいます…!」
この数日後には、事務所の方々も快く受け入れてくださり、
私はまた歌に専念することになりました!



