「ん、ついた」
「あれっ私」
「お目覚めですか?お姫様」
喧嘩した後、
時折洸斗のことチラチラみながら
寝てしまったんだ。
「運転してもらったのにごめんね」
疲れている方は洸斗のはずなのに。
「俺は元気だからね〜」
「そうでしたね」
この男っ気にしてるかと思いきや
もはや自分でネタにしちゃう始末。
「ほら、行くよー」
「う、うん」
車から降り目の前に差し出された手を握った。
これじゃあ普通のカップル。
でもそんな特別な日常がもっと続けばと願った
「とりあえず荷物預けるか。」
時刻はもう3時を回っていた。
「そうだね」
洸斗がとっておきの場所といった宿。
いったいどんなとこなのだろうか。



