「今日もいい匂い~~!」


リビングは焼きたてのケーキの
美味しそうな匂いでいっぱいになってる。


「いらっしゃい、
さくらちゃんに大河君。」


「裕子さん今日は何!?」


「さくらはいつもそれだな。」


光輝に呆れられるのは毎回の事。
だって美味しいものには勝てないでしょ!


「いいのよ、光輝なんて
全然食べてくれないから
こうやって二人が楽しみに来てくれるの
嬉しいんだから!」


んーー!裕子さん好き!


「今度は菜々ちゃんも連れてきて。
私も一回会ってみたいわ。」


優しい笑顔の裕子さん。
前に光輝の家にお邪魔した時に
菜々の事は話した。


私の親友だって。


裕子さんは私の事情も知ってるから
本当の娘のように喜んでくれた。
光輝は1人っ子で、
裕子さんは女の子も欲しかったみたいで
いつも優しくしてくれる。