「「「「…っあはは!!」」」」


「海人焦りすぎじゃね!?」
「分かりやす。」
「はぁ~、もどかしい。」


こんなレアな海人君を
3人が見逃すはずもなく
今までのやり取りをこっそり見てたみたい。


「ごめんね、海人君。
意地悪な事言っちゃった!
確かに会ってたけど、
告白を断りに行ってたんだ。」


あえて理由は言わず、
事実だけを伝えた。


「なんだ、そっか…。」


安心したような顔をした。


その表情の真意は分からないけど、
さくらちゃんが言うように
嫉妬してくれてたら…なんて
考えてる自分にちょっとびっくりした。


私、海人君と過ごしてきて
どんどん欲張りになってきてる。


友達のままでいい。
そう思ってたのに、
今はさっきみたいな海人君の
色んな表情を一番近くで
見れたらなって考える時がある。


いつか、そんな日が来るといいな。