初恋レモン

そう…なのかな?


確かに、言われてみれば
そんな気もしないでもないけど、
自惚れて傷付くのはちょっとな…。
とも思ったけど、プラスに考えよう。
100%さくらちゃんの言葉を
信じることは出来なかったけど、
心が軽くなった。


「さくらちゃん、ありがとう!
私頑張ってみる!
告白とかはさすがにしないけどね。」


苦笑いを浮かべると
「やっぱりかー。」と言って笑った。


「…私、東京での女の子の友達
1人目がさくらちゃんで
本当によかった!ありがとう。」


なんでか分からないけど、
そう伝えたくなったんだ。


「菜々…。」


「えへへ、照れるね?」


私が笑えば、さくらちゃんも
つられて笑ってハグをした。


「…私も、初めての友達が
菜々でよかったよ。」


改めて、友達っていいなって思った日だった。