初恋レモン

それなら納得できる…。
けど、海人君がそんな勘違いするかな?


考えても考えても分からなくて、
海人君に話しかけようとしても
なんだか避けられちゃって、
結局、借り物競争の後の事は
よく覚えていない。


リレーは優勝できたみたいだけど。


そんな信じがたい出来事から
2日後の今日は、
体育祭の振替でお休みだから
さくらちゃんに相談しています。


「もういっそのこと告白しちゃえば?」


…ぶっ!
飲みかけていたジュースを
吹きかけた。


「さくらちゃんに相談した
私がばかだった…。」


口元を拭きながらそう言えば


「嘘よ!冗談に決まってるでしょ!
告白は海人からさせなきゃ。」


…さくらちゃんがこの顔をするのは
よからぬ事を考えている時。