初恋レモン

一体…私の身に何が起こってるんだろう?


あのゴールした後、


「改めまして、3年の風間翔也です。
俺、菜々ちゃんの事
本気だから考えておいてね。」


それだけ言って去ってしまった
風間先輩。
ニコッと笑った王子様スマイル。
海人君とはまた違った
魅力を持っていた。
女の子が騒ぐのも分かる。


…だけど、私の気持ちは決まってる。


風間先輩にそう言われた時、
すぐに断れなかったのは
海人君が”好きな人”ってお題に
なんで私を選んだのかって事で
頭がいっぱいだったから。


確かに、必要あれば言ってね
とは言ったけど、
そこに私自身の事は含めていなかった。
まさか、海人君は
私もアリだと思ったのかな!?