何処をどう見たら
そういう考えに至るんだ?


呆れてハァとため息をつけば


「なっ!そんな事してて
取られても知らないからな~!」


そんな捨て台詞を残して前を向いた。


取られるも何も…
菜々はそもそも俺の物じゃないし。
俺には関係ない。


…そう思うのに
胸が痛んで仕方ないのはなんでだよ。





大河のせいで、
開会式が終わるまで
俺の心と頭は菜々の事でいっぱいだった。



それからそれぞれのクラスの
待機場所に戻り1つ目の競技が
スタートした。


最初はパン食い競争。
大河が必死でメロンパンを
食べようとしている姿が
おもしろすぎて写真に収めた。


結局張り切ってた割には
3位という何とも言えない順位で
大河はゴールした。