そんな一人でふと
今までの事を思い返している間に
黒板には参加する人の名前が
どんどん埋め尽くされていた。


私も何に出ようか考えていると
横から声がした。


「菜々は何に出るの?」


それはもちろん海人君で。


「今悩んでるところ!
海人君は決まった?」


もう一度黒板に目を向ければ
海人君の名前は書かれていない。


「俺はあまりもの。」


え、そんなんで決めていいの?


「やりたい事ないの?」


「特にこれってないからいいかな。」


何だそっか。
でも、海人君は
運動神経がいいから
何に出ても絶対かっこいいよね…。


「何ニヤけてるの?」


…へ?


「え、私ニヤけてた!?」


「うん。」