咄嗟に弁解をした時、
海人君がバッとこっちを見て
私の元へ来た。


「…ごめん、泣かないで。
ひどいとか、その逆だから…。
可愛すぎて直視できませんでした。」


今度は耳まで赤く染めた海人君が
俯きながらそう言った。


そんな海人君につられるように、
私も顔を真っ赤に染めてしまった。


真っ赤な顔をした二人が
向かい合って俯いてる。


注目の的になるのは当然だった。


「お熱いね、お二人さん!」
「海人感謝しな?
菜々変えたの私だから!」
「てか、そろそろ授業始まるけど。」


思い思いの事を口にした3人。
最後の光輝君の言葉で
クラスは一旦熱気を冷まし、
授業の準備へと取り掛かった。