初恋レモン

そ、そうだったんだ…。


でも、本人にバレテなくて安心した。


「菜々、海人本当はすっごいいいやつだから。
菜々なら、海人を変えてくれるって
私も光輝も大河も思ってる。
…だから頑張ってね!」


一瞬さくらちゃんが悲しい顔をしたのが
気になった。
海人君に何かあったんだろうなって事は
想像がつく。
けど、それは海人君が直接
話してくれるまで待とう。


私は「うん!」と大きく頷いた。


「じゃあおねーちゃん
ありがとうね~!
教室戻ろう!」


先生にぺこっとお礼をして
保健室を後にした。