初恋レモン

「ふふ、菜々の改造計画。」


か、改造?


なにされるかびくびくして
たどり着いたのは
昨日海人君が案内してくれた
保健室だった。


「やっほ先生、ちょっとお邪魔しまーす!」


慣れたように保健室の扉を開けて
中に入るさくらちゃん。


私も慌てて中へ入った。


すると保健室独特の薬や湿布の匂いが
鼻をかすめた。


「さくらどうしたの?」


保健の先生は初めて見たけど、
すっごく綺麗な女の人。
でもなんか見たことあるような…。


「ちょっと色々貸して!」


そう言ってどこからか取り出した
メイク道具やヘアアイロン。


コンセントにアイロンのコードを差して、
たくさんのメイク道具を机に広げた。