初恋レモン

それから3つの授業を受け、
お昼休みになった。


どこでお弁当を食べようか
悩んでいると


「川口ちゃんこっち~!」


ぶんぶんと大河君が手招きしてくれていた。


「一緒に食べよう!」


さくらちゃんもそう言ってくれた。


「ありがとう…!」


お昼はいつも4人で食べていたみたいで
その仲間に入れてもらえるのは
本当に嬉しかった。


「にしても、菜々ちゃんが
さくらと友達になってくれて
よかったわ。さんきゅ。」


卵焼きを口に入れた時、
光輝君にそんな事を言われた。


「さくら、気強くて
なかなか友達出来ないんだよ。」


「うるさい、その気が強い女を好きなのは
どこの誰ですか~。
ねぇ?菜々。」