そして半分寝ている頭で
昨日の出来事を思い出す。


必死で俺の腕を掴んで
応えようとしてくれる菜々。


涙目で何度も俺に
好きと伝えてくる菜々。


昨日の数時間。
何処を切り取っても
幸せな記憶しかない。


だけど、下着には驚いた。
いや、結構タイプな物だったんだけどさ、
あれは絶対さくらの仕業だ。
菜々が選ぶとは考えられない。
でも、今回ばかりはさくらに
感謝してもいいかな。
似合ってたから。


終わった後は
疲れ切ったのか
菜々はすぐに眠りについた。


絶対に痛かったはずなのに
優しくしてあげられなかったことに
落ち込む。


だから、次はもっと
大事にゆっくりしよう。
そう決めて部屋へと戻った。



菜々はまだスヤスヤと眠っていて
起きる気配はなかった。


既に目が覚めていた俺は
菜々が起きるまで
寝顔をずっと眺めていた。


海人Side END