海人Side


風呂場のドアを閉めた俺は
髪をぐしゃぐしゃにして
その場にしゃがみこんだ。


あの3人絶対楽しんでる。


昨日の夜、部屋で話してる時
とっとと襲えだのなんだの
好き勝手言ってたから…。


そんな事出来るわけないのに。


って頭では分かってんだけど、
理性ってもんが…。


さっきだって
俺と2人になって緊張してる菜々が
可愛くてやばかったから
必死に冷静を装った。


でも内心俺はやましい心で
埋め尽くされていた。


菜々の美味しいご飯食べて
落ち着いてきたと思ってたのに
さっきの番組、菜々は
夢中で見てるし…。


それって期待していいって事か…
って菜々に限ってそれはないよな。